「こわがらないで、そばにいて」ロング
「こわがらないで、そばにいて」ロング
新書館/シア・コミックス
○パティシエ×小説家
幸せだった二人。
でも受けは、元々ノンケの攻めが、
家庭を築く未来の可能性を壊す事に怯え、別れを決意。
別れ話の最中、攻めは階段から落ちて、受けの事だけ忘れてしまう…。
展開の読めるありがちなお話ではあるけれど、
二人がどうやって愛を育んだか、受けがどうして別れを決意したか、
その後の断ち切れない未練がましさや葛藤、
そして攻めがまた同じ人に恋をしていく過程が、細やかに描かれていて、耽読してしまう。
特筆すべきは、やっぱり攻め！
忘れてしまっているけれど、指輪や夫婦茶碗に嫉妬したり、
まっさらなまま、もう一度受けに惹かれて、
ひたむきに諦めず、真っ直ぐ恋していく様が好ましい！
ともすれば沈んでしまうお話を引っ張り上げてくれる、凄く良いワンコ攻め。
